サーストンの三原則という規律があります。
1.タネ明かしをしてはならない。
2.同じマジックを続けて見せてはならない。
3.これから起こるマジックの説明をしてはならない。
これは、何十年も昔からマジシャンの間で守られてきたことです。
順番に解説していきましょう。
1.タネ明かしをしてはならない。
タネ明かしがお客さんを喜ばせるのではありません。あなたが演じるマジックが、お客さんを喜ばせるんです。タネ明かしを求められるのでは、まだまだそれっぽっちの実力しかないことを理解しましょう。
2.同じマジックを続けて見せてはならない。
もしあなたがお客さんだとして、続けて同じマジックを見せられたらどう感じるでしょうか? マジックは、不意に起こるありえない現象を楽しむものです。それなのに、次に何が起こるか最初から分かっていたら・・・? マジックを見る楽しみはなくなり、タネを見破る楽しみへと変わってしまいます。
3.これから起こるマジックの説明をしてはならない。
「2.同じマジックを続けて見せてはならない。」と同じ理由で、これから起こる一部始終が分かっていたら、マジックを見る楽しみよりも、タネを見破る楽しみになってしまいます。お客さんを驚かせ楽しませるためにも、これから起こるマジックの説明はしないようにしましょう。
以上が、サーストンの三原則ですが、マジシャンである以上、守らなければならない規律ですので、これらを常に意識してマジックを演じるようにしましょう。
「HERO」には、マジックを演じる人が知っておかなければならない知識がたくさん解説されていますので、演技力アップのためにもたくさんのノウハウを吸収してくださいね。