「ミスディレクション」というテクニックがあります。
これは日本語に訳しにくい言葉で、直訳するなら、「方向を誤らせること」です。
「ミスディレクション」とは、お客さんの視線をコントロールし、タネがバレない方向へ視線を向けさせること。
「マジックのタネが知りたいなら、マジシャンが動かしている手とは反対の手を見なさい」とはよく言ったもので、それで全てのマジックのタネがわかるわけではありませんが、いくつかのマジックのタネは「ははぁ~ん( ̄ー ̄)ニヤリッ」という感じで、なんとなくわかってしまうのです。
そこで、「ミスディレクション」の登場です。
言葉での誘導や、動作での誘導など、いろんな手段により、お客さんの視線を、
“見られたらタネがバレる部分”から“見られてもタネがバレない部分”
へと誘導します。
一瞬でもお客さんの視線をコントロールすれば、こっちの勝ち。
その一瞬のうちに、シークレットムーブ(秘密の動作)を行うのです。
これは、マジックをする全ての人が行う心理的なテクニックであり、慣れてくると、自然な会話の中でお客さんの視線をコントロールできるようになります。
人の視線を自由自在にコントロールする・・・
なんだかワクワクしてきませんか?(笑)
そう思ったあなたは、マジシャンに向いていると思います。